コラム column
「どこも悪くないと言われたのに、こんなに痛い」―線維筋痛症と障害年金
朝起きた瞬間から全身が痛い。関節や筋肉が焼けつくように痛むのに、検査結果は「異常なし」と言われる。
「気のせいじゃないか」、「もう少し頑張れないの?」という言葉に傷つきながら、痛みと疲労を抱えて、何とか日常生活を回している方も多いのではないでしょうか。
線維筋痛症は、見た目では分かりにくい一方で、仕事や家事、育児など、生活全体に深刻な影響を与える病気です。
そんなとき、生活と心の支えになり得る制度のひとつが障害年金です。これは、これまで年金保険料を納めてきた方が、病気や障害によって「働くこと」や「日常生活」が大きく制限されたときに受け取る、公的な権利です。
線維筋痛症の「見えないつらさ」は、具体的に言葉にすることが鍵
線維筋痛症の特徴は、痛みだけではありません。
・少し動いただけで強い疲労感が出て、横にならないと動けない
・頭がぼんやりして集中できず、仕事のミスが増えてしまう
・夜は痛みで眠れず、昼間は強い眠気やだるさで何も手につかない
・立ち仕事や長時間の通勤が続けられない
・予定があっても、当日になって痛みや倦怠感で外出できないことがある
こうした「痛み+疲労+認知機能の低下」が重なり、これまで当たり前にできていたことが、当たり前にはできなくなっていきます。
しかし、外見からは分かりにくいため、職場や家族にも理解されにくく、「自分でもどこまで伝えていいか分からない」と抱え込んでしまう方が少なくありません。
障害年金の審査では、「病名」よりも「どの程度、日常生活や労働に支障があるか」が重視されます。そのため、線維筋痛症の申請では、この“見えないつらさ”を、どれだけ具体的に言葉に落とし込めるかが重要になります。
なぜ、線維筋痛症の障害年金申請は難しいのか
障害年金の審査は、基本的に書類だけで行われます。あなたの痛みや疲労感、仕事や生活のしづらさは、「診断書」と「病歴・就労状況等申立書」といった書類の中に書かれていなければ、審査側には伝わりません。
ところが、線維筋痛症では次のような難しさが重なります。
・痛みや疲労は、数値で表すことが難しい
・病歴が長く、医療機関を転々としているケースが多い
・医師ごとに病名や診断の表現が異なることがある
・「調子が良い日」と「悪い日」の差が大きく、状態をどう説明すればよいか分からない
その結果、本来は障害年金の対象になり得る状態であっても、「書類からは生活の大変さが読み取れない」と判断され、不支給になってしまうケースもあります。
一度不支給になると、再申請や審査請求に進むかどうかの判断も含め、精神的な負担がさらに大きくなってしまいます。
障害年金を扱う特定社会保険労務士としての役割
障害年金を扱う特定社会保険労務士として、線維筋痛症でお悩みの方の申請代行に力を入れています。
単なる「書類作成の代行」ではなく、次のようなサポートを行います。
・これまでの病歴、受診歴、仕事の状況、家事・育児の負担などを丁寧に聞き取り、整理する
・痛みや疲労の程度、良い日・悪い日の差、具体的にできない・難しい動作を一緒に言葉にしていく
・障害年金の審査で重視されるポイントを踏まえ、医師にお渡しするメモや相談ポイントを作成する
・病歴・就労状況等申立書を、「生活の全体像」が伝わるように構成し、表現を整える
・申請後の流れや、結果が出た後の対応についても見通しをお伝えし、不安を軽減する
線維筋痛症は、周囲から理解されにくく、ご本人が「自分のつらさを説明すること」そのものに疲れてしまっていることも多い病気です。
だからこそ、専門家が間に入り、あなたの言葉を整理しながら、「制度に伝わる形」に翻訳していくことが大切だと考えています。
「遠慮」や「がまん」が多い方こそ、一度ご相談ください
線維筋痛症の方は、責任感が強く、真面目で我慢強い方が多いと言われます。
「もっとつらい人がいるのに、自分が年金をもらっていいのだろうか」「まだ少しは働けているから、申請するのは申し訳ない」と、ご自身の権利行使にブレーキをかけてしまうことも少なくありません。
しかし、障害年金は「甘え」でも「特別な人だけの制度」でもありません。これまできちんと保険料を納めてきた方が、病気や障害で生活が大きく制限されたときに、安心して暮らすための土台として利用する社会の仕組みです。
・自分の症状や働き方で、障害年金の可能性があるのか知りたい
・仕事を続けるか、休職・退職を考えるべきか迷っている
・一度自分で申請しようとしたが、不安を感じている
こうした段階でのご相談も歓迎しています。あなたのペースでお話を伺いながら、「今できる選択肢」と「これからの見通し」を一緒に整理していきます。
線維筋痛症という長く付き合う病気だからこそ、経済面の不安を少しでも軽くし、痛みや疲労と向き合いながらも、あなたらしい生活を大切にしてほしい。障害年金を扱う特定社会保険労務士して、そのお手伝いをしていきます。
まずは、「話してみるところ」から始めてみませんか。
障害年金及び労務に関する様々なご相談を受け付けております。