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「ただの気のせい」と言われ続けたあなたへ ― 化学物質過敏症と障害年金

 洗剤の匂いで頭痛がする。電車の中の香水で吐き気がする。新築の建物に入ると息苦しくなる。こうした症状を訴えても、「気のせいじゃないか」、「神経質すぎる」と言われ、周囲に理解されずに苦しんでいる方も多いのではないでしょうか。

 化学物質過敏症は、微量の化学物質に反応して、頭痛・めまい・吐き気・倦怠感・呼吸困難などさまざまな症状が出る病気です。日常生活のあらゆる場面に化学物質が存在する現代社会では、外出そのものが困難になり、仕事や学校、買い物や通院さえままならなくなる方も少なくありません。

 そんな「見えない症状」と向き合いながら生活するあなたに、知っていただきたい制度が障害年金です。これは、年金保険料を納めてきた方が、病気や障害によって生活や仕事に大きな制限を受けたときに受け取る、公的な権利です。

化学物質過敏症の「どこにも行けない苦しさ」を言葉にする

 化学物質過敏症の方が直面する困難は、非常に広範囲にわたります。

・電車やバス、タクシーの中の芳香剤や柔軟剤で体調を崩し、通勤・通院ができない

・スーパーや薬局、病院の待合室にいるだけで頭痛やめまいに襲われる

・職場の洗剤や消毒液、同僚の香水で就労が続けられない

・自宅でも換気扇や洗濯、掃除用品に気を使い続け、常に緊張状態にある

・症状が出るたびに横になるしかなく、家事や育児も満足にできない

 さらに、周囲から「大げさだ」、「わがままだ」と誤解され、孤立してしまうことも少なくありません。
 「自分がおかしいのかもしれない」と自分を責め続けている方もいらっしゃるかもしれませんが、それは決してあなたのせいではありません。

 障害年金の審査では、「病名」ではなく「その病気によってどの程度、日常生活や労働に支障が出ているか」が重視されます。化学物質過敏症の申請では、この「どこにも行けない、何もできない苦しさ」を、具体的な生活場面に落とし込んで伝えることが鍵になります。

なぜ化学物質過敏症の障害年金申請は難しいのか

 障害年金の審査は、原則として書類のみで行われます。あなたの症状や生活の困難さは、「診断書」や「病歴・就労状況等申立書」に書かれた内容だけで判断されます。

 ところが、化学物質過敏症には次のような申請上の難しさがあります。

・検査で異常が出にくく、客観的な数値で示すことが難しい

・医師によって診断名や理解度にばらつきがあり、診断書の記載が不十分になりやすい

・症状が多岐にわたるため、「どこをどう伝えればよいか」が整理できない

・「気のせい」と言われ続けた経験から、自分でも症状を過小評価してしまう

 その結果、本来は障害年金の対象となり得る生活状況であっても、「書類からは困難さが読み取れない」と判断され、不支給になってしまうケースもあります。
 一度不支給になると、再申請や審査請求に進むかどうかの判断も含め、さらなる精神的・体力的な負担となります。

障害年金を扱う特定社会保険労務士としてできること

 障害年金を扱う特定社会保険労務士として、化学物質過敏症の方の申請代行を行っています。単なる書類作成の代行ではなく、次のようなサポートを行います。

・発症のきっかけ、これまでの受診歴、症状の推移、生活の変化などをていねいに聞き取る

・「どんな物質に」、「どう反応し」、「どのくらい生活が制限されているか」を一緒に言葉にしていく

・化学物質過敏症に理解のある医師への受診をサポートし、診断書の記載ポイントを整理する

・病歴・就労状況等申立書を、「外出できない」、「働けない」理由が具体的に伝わるように作り込む

 化学物質過敏症は、周囲から理解されにくく、医療機関を探すことさえ困難な病気です。だからこそ、専門家が間に入り、あなたの言葉を整理しながら「制度に伝わる形」に翻訳していくことが不可欠だと考えています。

「自分には無理かもしれない」と思っている方こそ、ご相談を

 化学物質過敏症の方は、これまで何度も「気のせい」、「考えすぎ」と言われてきた経験から、自分の症状を正当に訴えることに臆病になっている場合が多いです。
 「障害年金なんて、もっと重い人のためのもの」、「自分が受け取ってもいいのだろうか」と、権利行使にためらいを感じる方も少なくありません。

 しかし、障害年金は「甘え」でも「特別な人の制度」でもありません。
 これまできちんと年金保険料を納めてきた方が、病気によって生活や労働が大きく制限されたときに、安心して暮らすための基盤として利用する社会の仕組みです。

・自分の症状で障害年金の対象になるのか知りたい

・外出や通院が難しく、どう手続きを進めればいいか分からない

・医師に症状を理解してもらえず、診断書が心配

・以前、申請したが不支給になり、諦めかけている

 こうした段階でのご相談も歓迎しています。化学物質過敏症の方の特性に配慮しながら、無理のないペースで、一つひとつ進めていきます。

 化学物質過敏症という病気と向き合いながら、経済面の不安を少しでも軽くし、少しでも安心して過ごせる環境を整えること。それが障害年金の役割です。
 障害年金を扱う特定社会保険労務士として、あなたが一人で抱えてきた「理解されない苦しさ」に寄り添いながら、申請の準備から提出、その後のフォローまでしっかりとサポートします。
 まずは、お話を伺うところから始めます。どうぞ、お一人で悩まず、ご相談ください。

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