コラム column
- 労働者向け
- 2026.11.06
体調不良で退職を考えている方へ。退職日を決める前に、必ず確認してほしいこと。 特定社労士が解説
「もう限界かもしれない。会社を辞めるしかない」。そう考えている方の多くが、退職日を先に決めてから、手続きを調べ始めます。ところが、退職後の給付金は、退職日を決める前に確認しておくべきことがあります。退職してからでは、直せない点があるためです。
私は特定社会保険労務士として、体調不良での退職や、退職後の給付金のご相談を受けています。
そのなかで感じるのは、「もっと早くご相談いただければ」という場面が少なくないことです。この記事では、よくある失敗の分かれ道を、お伝えします。あなたの場合にどう当てはまるかは、状況によって変わります。
1. 退職後の給付は、1つではありません
病気で退職する方が確認する給付は、主に3つあります。
| 給付 | 窓口 | 役割 |
|---|---|---|
| 傷病手当金 | 健康保険(協会けんぽ、健保組合など) | 病気で働けない間の生活を支える |
| 受給期間の延長 | ハローワーク | 失業保険を受け取る権利を、先に守る |
| 失業保険(基本手当) | ハローワーク | 回復後、再就職までの生活を支える |
2. 取り返しがつかなくなりやすい5つの分かれ道
分かれ道1:退職日の過ごし方
傷病手当金は、条件を満たせば、退職後も受け取れます。条件には、退職日の前日まで1年以上、健康保険に継続して加入していることや、退職日の時点で受給できる状態にあることが含まれます。
退職日に出勤すると、退職後の分が支給されないことがあります。短時間の挨拶や、荷物の整理でも、影響するおそれがあります。退職日をいつにするか、その日をどう過ごすかは、退職前に決めておく必要があります。
分かれ道2:傷病手当金の期間と金額
支給期間は、通算1年6か月です。ただし、実際に受け取れる額と期間は、加入期間、給与、在職中の受給状況、会社からの給与の有無などで、人によって変わります。「自分はいくら、いつまで受け取れるのか」は、資料を揃えて確認しないと、判断できません。
分かれ道3:失業保険の離職理由
自己都合退職の給付制限は、2025年4月以降、原則1か月に短縮されました。一方で、病気で働き続けられなかった方は、「特定理由離職者」と認められる場合があり、その場合は給付制限がありません。
ただし、病気で退職すれば自動的に認められるわけではありません。何を根拠に、どう整理して伝えるかで、判断が分かれることがあります。離職理由を決めるのは、ハローワークです。
分かれ道4:受給期間の延長のタイミング
失業保険は、原則、離職から1年間が受給期間です。働けない状態が続く場合は、延長を申請できます。申請の時期や必要な書類には、決まりがあります。
延長を使うべきか、傷病手当金との順番をどうするかは、体調の見通しや、再就職の時期の考え方によって変わります。
分かれ道5:会社に出す書類と、会社への伝え方
傷病手当金の申請には、事業主の証明が必要になります。離職票の発行も、会社の手続きに左右されます。どこまで、どう会社に伝えるか。伝えたくない事情がある場合に、どの範囲で書類をお願いするか。これも、退職前に整理しておくことが重要です。
3. 事例イメージ:同じ病気でも、結果が分かれるケース
以下は、実在の相談ではなく、起こりやすい場面を整理したイメージです。
ケースA:退職日に挨拶で出社してしまった
うつ状態で休職中のAさん。退職日に、お世話になった上司に挨拶するため、短時間だけ出社しました。その結果、退職後の傷病手当金の継続受給に、影響が出るおそれが生じました。退職日の過ごし方を、事前に確認していれば避けられたケースです。
ケースB:すぐに失業保険の手続きをしてしまった
体調がまだ回復していないBさん。「失業保険をもらえる」と聞いて、ハローワークで手続きを進めました。しかし、働ける状態でなければ、本来の対象になりません。働けない状態であれば、先に受給期間の延長や傷病手当金を検討すべきでした。
ケースC:離職理由を整理せずに手続きした
病気が原因で、仕事を続けられなかったCさん。しかし、離職理由を整理しないまま手続きを進めた結果、給付までの期間に差が出る可能性が生じました。何が原因で、どの資料で示すかを、整理してから進めるべきでした。
4. なぜ、ご自身での判断が難しいのか
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傷病手当金は健康保険、失業保険は雇用保険と、制度が別で、窓口も別です。
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会社の協力(事業主の証明、離職票など)が必要な書類があり、会社とのやり取りに時間と気力を使います。
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体調が悪い中で、期限のある手続きを、複数同時に進める必要があります。
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一度の判断ミスが、受給額や受給の可否に影響する場合があります。
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制度は改正されます。たとえば、自己都合退職の給付制限も、2025年4月に変わりました。古い情報で判断してしまうリスクがあります。
調べれば分かる情報も、ご自身の状況に当てはめて、正しく判断するのは別の作業です。体調が優れない時期は、なおさら負担になります。
5. 当事務所がお手伝いすること
当事務所は、特定社会保険労務士が、あなたの状況を伺い、受け取れる可能性のある給付を確認します。そのうえで、必要な書類を作成し、提出まで担当します。ただし、失業保険の求職申込みと失業認定は、ご本人がハローワークで行います。
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受給できる可能性のある給付の確認
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退職日と手続きの順番の整理
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傷病手当金・受給期間延長の申請書の作成・提出
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失業保険(基本手当)の書類確認と、手順の説明
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離職理由の確認・整理(判断はハローワークが行います)
手続きの負担を減らして、体調の回復と、次の一歩に集中していただくことが、私たちの役割です。
当事務所の3つの姿勢
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明確な料金:料金は、事前にすべてご案内します。立替実費も、明細で精算します。
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受給要件の丁寧な確認:受け取れる可能性のある給付を、順番に確認します。
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手続き完了まで伴走:ご相談から、ご契約、書類の作成・提出、手続きの完了まで、一貫して支えます。
ご相談の流れ
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ご相談:お電話、フォーム、またはオンラインで、現在の状況をお聞かせください。
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ご契約:内容と料金にご納得いただいてから、ご契約します。ご契約いただくと、相談料5,500円(税込)を契約額から差し引きます。
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書類の作成・提出:傷病手当金、受給期間延長などの申請書を作成し、提出します。基本手当は、書類の確認と説明を行います。
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完了まで伴走:補正や、継続申請などにも、対応します。
料金(税込)
| サポート内容 | 料金 |
|---|---|
| 傷病手当金・初回申請書作成のみ(必要資料・医師意見・事業主証明が揃っている場合) | 11,000円 |
| 傷病手当金・初回作成+提出代行(通常の提出・軽微な補正まで) | 16,500円 |
| 傷病手当金・継続申請(同一傷病・事情変更なし) | 8,800円/回 |
| 受給期間延長・申請書作成のみ | 8,800円 |
| 受給期間延長・作成+提出代行(通常の補正まで) | 11,000円 |
| 基本手当の受給手続きサポート(離職票等の書類確認・手順説明) | 11,000円 |
| 受給手続きの準備サポート(書類の整理・申請手順の個別案内・認定日までの流れの説明) | 16,500円 |
| 離職理由の確認・整理サポート(会社都合に該当する可能性の確認、異議申立てに必要な資料の整理) | 22,000円 |
| 基本手当の初回手続相談(30分・書類確認と本人が行う手続説明) | 5,500円 |
診察費、診断書・証明書の費用、郵送料、交通費は、ご本人の負担です。立替実費は、事前にご案内し、明細で精算します。
6. よくあるご質問
Q. 退職してから相談しても間に合いますか?
A. 間に合う手続きもあります。ただし、退職日の出勤など、退職前でないと直せない点があります。退職日が決まる前のご相談を、お勧めします。
Q. まだ退職するか迷っています。それでも相談できますか?
A. できます。休職を続ける場合と、退職する場合で、受け取れる給付を比べて、整理します。
Q. 会社に病気のことを知られたくありません。
A. どこまで会社に伝える必要があるかを、状況に合わせて整理します。当事務所は、ご本人の同意なく、会社に連絡しません。
Q. 体調が悪くて、外出できません。
A. オンライン(全国対応)で、ご相談いただけます。短時間の面談にも、対応します。
Q. 必ず受給できますか?
A. 受給を保証することはできません。受給の可否は、各制度の要件と、ハローワークや健康保険の判断によります。受け取れる可能性があるかを、丁寧に確認します。
Q. 失業保険の手続きは、すべて任せられますか?
A. 求職申込みと失業認定は、ご本人がハローワークで行う必要があります。当事務所は、書類の確認と、手順の説明を担当します。
7. まずは、退職日を決める前にご相談ください
「退職するか迷っている」、「会社に何を伝えればよいか分からない」という段階で構いません。退職日が決まる前のご相談が、選択肢をいちばん広く残せます。
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オンラインZOOM:全国対応・無料相談(90分)
営業時間 365日 9:00〜21:00
※ご予約は下記より承っております。(24時間受付)
※制度は改正されることがあるため、公開前に最新の公的情報をご確認ください。
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